◆症状
もともとアレルギー体質のこちらの患者様、一か月前に出産をしてから体力が落ち、持病の鼻炎が悪化して副鼻腔炎(蓄膿症)にまでなってしまったようです。 耳鼻科に行って抗生物質や鼻炎薬、痛みどめをもらったそうですが、いっこうに効かず困っていたそうです。
◆治療
●頭に2点(熱めのお灸)
●その他首や肘や足首などに4点ツボ
に(体がホカホカ温まるお灸)をしました。
お灸をした時点で鼻が通ってきて、それから顔の痛みが薄らいでいくことが多いです。
当院では副鼻腔炎(蓄膿症)による顔の痛みの治療は
●わたし(鍼灸師)によるお灸、
●自宅でのご自身でしていただくお灸、
●漢方薬の併用でかなり短期間で痛みが取れてまいります。
(2種類)
◆経過
この患者様は翌日鼻をかんだら、ビックリするくらい粘っこい鼻水の親玉のような塊が出て、鼻がかなりすっきりしたそうです。
その後もこんなに出るのかと驚くほどたくさん出てきたそうです。 2度の私によるお灸とご自宅での4~5日のお灸(せんねん灸)、4日分の漢方薬でほぼ気にならないくらいになり、とても満足していただきました。
◆考察
急性の副鼻腔炎では抗生物質で治癒することもあるようですが、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)にまでなると、抗生物質の届かないところまで細菌が浸潤してしまうケースが出てきて、今回のようなケースに発展するようです。
◆その他
今回使用した漢方薬は葛根湯ベースの鼻炎薬で上半身の血流促進降下があり、肩こりや後頭部のコリを取り、同時に首より上の炎症を抑えるのに効果的です! それに化膿性炎症を抑え、去痰作用のある漢方を併用してもらいました。
参考までに費用的は
漢方が4日~8日分で2600円~3600円
お灸が1000円(初回のみ+初診料500円)くらいかかります。
※症状軽減の仕方は個人差があります