◆症状
自分で思い返すと一か月間にベッドが変わったせいなのか、その頃から前頭部や目の奥に脈
を打つような頭痛がするようになりどんどんひどくなってきた。最近では目の奥がえぐりだされるような痛みを感じるようになり、それに伴いめまい感もある。あまりの痛さに隣町の脳神経外科に行くも、何にも問題ないと言われ、じゃあこの痛みは何なんだとかえって不安になり、何の問題解決にもならなかった。かかりつけの内科にいくも、肩こりから来てるのでしょうとのことで漢方の葛根湯が処方された。ずっと飲んでいるが症状が軽減することがなく、今日はまた違う内科さんに行ったが、午前までの診療でギリギリ間に合わず、途方に暮れていたところ、会社の上司が鍼灸をしたらすぐに良くなったと言っていたのを思い出して鍼灸院に電話した・・・とのこと。(断られた内科の駐車場から)
よっぽど痛かったのでしょう・・。ご来院された時はこんなに顔にしわが入るのかと疑うほど眉間に深い溝が入り目をほそ~くしてこちらを見ます。お話を聞いてみると目を大きく開けると頭痛が増すからとのことです。
◆検査
首肩のこり・・・ガチガチで特に後頭部がこれまで私が触ってきた患者様の中でNo3に入るほど固まっておりました。 特に後頭骨と頸椎の際あたりがガッチガチでした。
前屈痛(ー) 後屈痛(ー) 左右屈痛→めまい感 左の側頚部にある斜角筋もバチバチに張っていました。
こめかみから目じり、まゆ尻、そのまま眉間のあたりまでぶよぶよしたものがあり、触ると痛いけど気持ちいいという。
◆治療方針
この方の頭痛やめまいは明らかに首肩の凝りから来ているものと判断できました。
こめかみから眉間まで伸びるぶよぶよしたコリを鍼でほぐしていきました。
どこを押しても、鍼しても気持ちいいの連発でした。これは福津市の白川先生の手法を取り入れてやっていますが、頭痛や耳鳴りに抜群に効きます。
めまいがあるということで刺激量に気を付けながら首、肩、肩甲骨内側をほぐしました。
めまいに気を付けていただきながら、起き上がっていただくと目が先程より大きくなり眉間のしわも半分以下になりました。痛みの程度もかなり減ったようで当日はこれで帰っていただきました。
◆治療間隔と回数
治療間隔は1週間後に来ていただいきました。
2回でほぼ頭痛は取れていましたがご本人の希望でメンテナンスで、もう2回=合計4回施術を行いました
◆セルフケア
自宅にて首肩を緩める方法を教え、まじめな患者様は毎日行ったっそうです
◆経過
2回目でほぼめまい感と頭痛はなくなっていましたがご本人の希望もあり合計4回施術を行いました。
◆考察
頭痛にもいろいろと原因がありますが、この方は明らかに首肩のこりからくる頭痛でした。
また顔面部のコリや血行不良にたいしてもアプローチできたのが、早期解決につながったと思います。